2005.10.15 Saturday
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古今東西音楽館増築部2005.10.15 Saturday
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2005.02.17 Thursday
フレッド・アステアのTVショー
Three Evenings With Fred Astaire
KING KICP-2048(1990) 「歌う女優のTVショー」繋がりでBBの次をナンシー様にするかどうか迷った末,今度は「歌う男優のTVショー」ということで,フレッド・アステア(Fred Astaire)です。 1959年のエミー賞の各部門を総なめにしたと解説にある『An Evening With Fred Astaire』。その人気を受けて制作された『Another Evening With Fred Astaire』。さらに1960年に放映され61年のエミー賞を受賞した『Astaire Time』。 それぞれの3作品のサントラ盤は作られはしたものの長いこと市販されなかったそうです。テレビ番組のサントラもマイナーなジャンルだったんでしょうか。それとも権利関係でしょうか。ビデオのない時代,なんて勿体無いことでしょう。 この3作品のメドレー部分31曲に『Astairable Fred』というレア・トラック集アルバムの13曲を収録してある。映像が見れなくとも我慢我慢。(;^_^)ゞ 30年代の出演ミュージカル映画から,コール・ポーター,ガーシュイン,アーヴィング・バーリンらのナンバーを次々と流れるように歌い踊るアステアの姿が見えるような前半3トラックのメドレー集。当然スタジオ・ライブでしょう。笑い声と歓声と拍手のスゴイこと。DVD にして欲しいものの筆頭ですな。 2005.02.09 Wednesday
今宵バルドーと共に
Harley Davidson / Brigitte Bardot
JIMCO JICM-89073(1992) 今日の歌う女優シリーズ。(かつて)世界の恋人(だった)BBであります。歌は下手じゃないけど上手くはないのね。でも可愛くてコケティッシュで。自分の魅力を演技でも歌でも表現する術は優れていて,たくさんの男が彼女の為に歌を捧げたBBであります。 残念なことにBBの歌声を聞ける機会はほとんどないに等しい。動いてる映像を見る事は映画ですら困難〜DVDでも10本出てるか出てないか〜なので,ましてやサントラが出てるはずもなくベスト盤も1枚あるかないか。その中に長年聞けなかった“ジュテーム”のオリジナル・バージョンが入っているのを見かけたら迷わず手に取りましょう。ジェーン・バーキンとの聞き比べのつもりでいいですから。(笑) フレンチ・ポップスの革命は,シェイラ,フランソワーズ・アルディ,そしてシルヴィ・バルタンが登場した1962年に起こったと言われてるそうです。1950年代に既に映画の挿入歌を歌っていたBBはこの期に歌手として大々的に売り出され,その後10年間に多くのヒット曲を生んでいます。20代後半〜30代だというのにこの可憐さは・・(⌒‐⌒)。 ちなみに63年の“アイドルを探せ”〜バルタンと比べると年齢的に10歳上になるんですが,最大公約数的なフレンチ・ポップスとは一線を画すようなサウンド・アプローチです。視界が広いというかオトナ的余裕というか。…余談ですがもう一人,全く違う個性の女優ジャンヌ・モローも同じ年に歌手デビューしてるんですね。この頃のフレンチ・ポップスをイエイエしかないと思って聞かないでいると勿体無いというかね。 そろそろこのアルバムの話。フランスの人気番組・年末のTV特番『スター・スペシャル』1967年度『今宵バルドーと共に〜Show BARDOT』として知られる映像作品のサントラです。この映像は再編集されて映画『B.B.スペシャル』として世界に配給されたもので,現在のビデオ・クリップの先駆的な作品と言えます。国内版VHSとLDはとうに廃盤。ナンシー様も同じく『Movin' With Nancy』というTV番組をやっていてこちらはDVDもあるのになあ。(;^_^)ゞ ジャケ写は顔だけなので,同じ写真の全体像を見せましょう。これも同じ番組からのヒトコマなんですよ。うふふふ。 2005.02.04 Friday
レディ・ブルース
組曲レディ・ブルース〜女・無言歌
昔エアチェックしたカセトに紛れ込んでいた曲なんで,取り上げるのは気が引けたりもしますが,これはやはり一言残しておかざるを得ない曲です。 おそらくこの曲を初めて耳にすると,誰でも3回の嘆声を上げるでしょう。イントロのグルーミーなバイオリン耳をそばだて,メドレーの選曲に膝を打ち,聞き終わって10分以上経ったことに気がつき長い溜め息をつく。 しっとりと繊細なバイオリンは途中の微妙な装飾や短いソロもとてもいい感じ。メドレーは,伊勢崎町ブルース〜雨のブルース〜港の見える丘〜白樺の小径〜別れのブルース。歌謡曲で10分を超える曲が他にありますかね。 さて,この大曲を作り上げたのは一体誰か? 近頃はそうでもないような気もしますが,誰が聞いてもその人だと分かる歌声を持つのは歌手にとって最大の財産だと思います。昭和40年代の流行歌を聞いて育った耳に,この声が分からないはずがありません。故青江@ザ・ブルース@三奈でありました。だから調査は簡単でした。 歌手生活25周年の記念に制作された『Lady Blues』(1990)。第32回日本レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞したアルバムのトップを飾っていた曲でした。後にも先にも耳にしたのはこれだけで,受賞のおかげで放送されたのかもしれません。 バイオリンの正体にも驚きました。故シュガーケーン・ハリス(Don "Sugarcane" Harris)がゲストで参加していたのです。どんな経緯で共演が実現したのでしょうか。 現在,アルバムは廃盤で,この曲が入っているベスト盤は見つけていません。歌謡界での評価もわからないまま。 調査の段階で分かったことがあります。その後1993年になって,『The Shadow Of Love〜気がつけば別れ』というアルバムが出ていました。…マル・ウォルドロン(Mal Waldron)やエディ・ヘンダーソン(Eddie Henderson)やグローバー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington Jr.)らと作ったジャズボーカル・アルバムなんですが,ここでも『伊勢崎町ブルース』を歌っています。彼女にジャズ歌手を目指していた時期があったのか,段々とジャズの魅力にはまって行ったのか,一度聞いてみようと思いつつまだ購入には至っていないのでした。(笑) p.s.『Lady Blues』の画像はネットで拾いました。 2005.02.02 Wednesday
ちんどん通信社・パレード
ちんどん通信社・パレード
有限会社東西屋 CFCP-001(1998) いくら大雑把とは言え,商標としての「昭和歌謡」が決して受容しないであろうと想像できるのが,所謂「お座敷艶歌」「ネオン街艶歌」の世界ではないでしょうか。もう一つ挙げるなら,そんな呼称があるとして,ですが「任侠演歌」かな。字面を見ればくだくだ説明する要もないと思いますが,同じ「歌謡」でも閉塞したJ-POPの梃入れには向き不向きがあるわけで。懐メロ方面で検索すると演歌を含む商品は「昭和の歌謡曲」のように“の”が付くのが普通ですもんね。そこんとこ巧く考えたネーミングです。「昭和歌謡」とは。(笑) 本題です。そういったどちらの方面からも外れた所で知らぬ内に育っていたのがチンドン。新しい世代のチンドン屋(職業としての)が誕生して全国大会まで開かれていることをご存知の方も多いかも。その広がりは大学の同好会だけでなく,社会学なんかのゼミで実践している所もあるんだそうで。幼少の頃見たチンドン屋と若い世代のチンドン屋の違い,あると言えばあるようで,そんなものは違いに入らないと言えば同じようで。変わったのはこちらの耳ですか。 チンドンって音楽的にはどんな扱いをされているんでしょう。全くの門外漢なりに感じる所,日本の土着の(中華・朝鮮を含む)文化と西洋の音楽がとても深い所で融合して近代の波に打たれながら誕生した音楽に思えます。曲は今“天然の美”や“竹に雀”くらいしか思いつきませんが,日本人なら誰でも分かるっての凄くない? なのに海外で出てる日本の民族音楽に収録されてたの思いつかない。やはり日本って「高尚」なものでないと存在を認めてもらえない風土なのでしょう。 古くはサディスティック・ミカ・バンドを聞いてチンドンの面白さに触れた音楽ファンがいたでしょう。故篠田昌巳氏のコンポステラを通じて日本的ジャズの道を見つけた人もいたでしょう。震災後の神戸で老若男女相手に演奏することで誕生したソウルフラワー・モノノケ・サミットの日本的なアコースティック・ユニットとしての魅力を発見した人も多いでしょう。またお祭りの華として目にする機会の増えたチンドン屋の演奏を大衆音楽のひとつとして聞ける層が生まれているように感じます。 思っていたより多くのチンドン関連のCDが出ているんですが,たまたま手に入れたチンドン通信社のファーストCD『パレード』はライブ感覚より編曲や演奏の妙が楽しめるような作りになっていました。買ってみた理由はザ・スパイダースの“バンバンバン”と“ブラジル音頭”という曲名に惹かれて。面白かったのはニューオリンズのブラスバンドと酷似した部分があるのね。意識的にだと思うけれど,昔のラテンバンドが日本民謡をレパートリーにして楽しんでいたような感じかもしれないと思ったり。セカンドCDの『ロマンス』はマイク一本の一発録りで男性演歌師との共演もあるので,一般の方にはこちらをお勧めしておきます。 2005.01.27 Thursday
踊ろよBABY!/六本木ネネ
踊ろよBABY!!/六本木ネネ
ビクター VICL-8026(1991) 「昭和歌謡」なんてのを最近よく目にしますね。この大雑把でベンリな括られ方のラベルを目にするようになってどの位経つでしょう。そう古い話ではないと思います。かつての「懐メロ」と同じようで違っているようで。若い皆さんは今の流行歌とは別の魅力を持った音楽として新鮮な気持ちで聞いているみたいだし,「昔風の新作」が作られている点が大きな違いですね。 「昭和歌謡」はどのあたりの音楽を指すんでしょうか。「懐メロ」の印象は戦前の歌かせいぜい昭和30年代前半まで。洋楽のオールディーズの翻訳モノもかろうじて含めたとしても,昭和40年代に花開いた和製ポップスはごく一部の愛好者を除いて長い間見向きもされてなかったはずです。70年代のディスコ,80年代のニューウェーブの傍流,或いは一時的なGSブーム等のごく一部。で,どうも「昭和歌謡」はここを起点にその前後へと枝を伸ばしているような気がします。 西洋風のビートとリズムやメロディが和風の味付けで歌われる「和製ポップス」。「昭和歌謡」に比べてずっと甘美な響きを感じてしまうのは,その時代を知っているからでしょうか。六本木ネネは「昭和歌謡」なんて何処吹く風とばかりに自分の趣味の赴くままに我がCDプレイヤーを占領し続けています。 やっと本題。下のタイトルを歌ってた歌手,何人言えますか。 01.どうにもとまらない 02.夏の夜のサンバ 03.白い蝶のサンバ 04.絹の靴下 05.恋の奴隷 06.太陽の彼方へ 07.太陽は泣いている 08.真っ赤な太陽 09.涙の太陽 いかがですか。順に山本リンダ,和田アキ子,森山加代子,夏木マリ,奥村チヨ,藤本好一(アストロノウツ),いしだあゆみ,美空ひばり+ブルーコメッツ,エミー・ジャクソン。一番だけなら全部歌えるという人もいるんじゃないですか。(^_-)/同士よ! なんだかんだ言うよりブックレットの素敵なお姉様の写真をご覧下さい。1991年のリリースですが,この格好でライブ活動やってたんでしょうか。一度は見ておきたかった。達者な歌です。数あるカバーの中でも直球勝負のダンス・ナンバーとして最高に楽しめます。 謎に包まれた六本木ネネの正体をずっと知りたいと思っていたら,数年前,NHK のお昼のトーク番組「スタジオ・パーク」で見てしまいました。この奇跡と言うべき偶然を何に感謝いたしましょう。飽きっぽい女優さんの瓢箪から出た駒だったのです。なんだか秘密にするのが暗黙の了解みたいなんで黙っておきますね。では。 2004.11.04 Thursday
マリー・ラフォレのベスト盤
CDの背表紙にカタカナでタイトルや歌手名を書いてくれる親切な中古CD屋さんがありますよね。ワールド・ミュージックなる音楽が流行っていた頃は,時々とんでもない読み方が書いてあってけっこう面白がっていたものですが,近頃はめっきり減ってしまいました。何語で書いてあるのか分からないCDの総量が減ったという事なんでしょう。
先日マリエ・ラフォレットという女性のベスト盤を見つけました。<文字変換では真理恵と万里江の二つが出るなあ。でも毬絵・裸婦織なんてのも良いなあ。(笑) ご年配の方はお察しでしょう。マリー・ラフォレ嬢です。「太陽がいっぱい」「赤と青のブルース」の美人女優さん。ジャケットの半開きの口元,可愛いですなあ。見せてあげないけど。(笑) 最近は彼女の日本盤は出てないみたいですね。以前の歌う女優さんシリーズ…BBがイチバン!…にも入ってなかったし,ちゃんと聞くのは初めてです。 時代的にはイェイェ系のサウンドやサンレモ音楽祭的イージーリスニングな音を予想してたんですが,少しはそういうものもあったものの,多くは音数の少ない,PPM(ピーター・ポール&マリー)なんかをヨーロッパ的に解釈し直したような,いわゆるヨーロピアン・トラッドに近い部分も。ブリティッシュ・フォークの中でもギター一本で地味にぼそぼそと歌う魅惑の美女な曲も。そりゃ,シルビー・バルタンやフランス・ギャルよりずっとお姉さんだものね。 天然ビブラートの歌手は大体好きにならないんですが,とても好きになってしまいました。一般的には脱力系の美声と受け取られてるのでしょうが,高い音の芯がきりっと通ってるとこは最も好きな声質です。“Summer Wine”はさすがに声の震え気になりますが…相手の男も震え系でイヤ(笑)…そうね,カバー曲の選曲,良いです。発表年代がバラバラな感じだけれど,ユパンキの曲(バックがロス・インカス)やドゥワップ(雰囲気は50年代末期のポップスかな)も。 “黒く濡れ”…おっとっと“黒く塗れ”や肝心の“赤と青のブルース”が入ってなかったので,曲がダブらないような奴をもう1枚見つけなくっちゃ。 2004.10.06 Wednesday
ゴジラ!フォーエバー(伊福部昭 栄光のゴジラメドレー)
Warner-Pioneer K-1542(1984)
現在のゴジラ映画シリーズを『平成ゴジラ』『VSシリーズ』などと称するようです。それに対してやはり『昭和ゴジラ』と言ったりするんでしょうね。名称の違いだけでなく,内容や制作姿勢・興行の手法に違いがあるのは,そんな括りで言えば「メカゴジラの逆襲」(昭50)を最後に新作が作られなくなった約10年を間に挟んで考えれば,なんとなく見えて来ます。 昭和40年代の怪獣好きの少年達にとっては季節の休み毎の「東宝チャンピオン祭り」。新作が作られなくなってからの数年も,旧作の短縮版を映画館で見ていられた幸せな時代がありました。しかし,新作を目にすることがなくなった「子供ではない」怪獣ファンは,どうやって口を糊していたか。場末の名画館で上映があれば角砂糖に群がる蟻のごとく集い,大学の講堂での自主上映活動を行い,横の情報網を強めつつ来たるべき未来を夢見ていたのです。 マニアの集まる会場では,名シーンになるとカメラのシャッター音があちこちから響き,45分を過ぎた頃に客席がもぞもぞと動くと,カセットテープを裏返してセットし直す機械音が一斉に鳴り渡る。ビデオの発明以前,怪獣モノの出版物もない時代の風物詩です。(笑) ちなみに館主は録音派でした。壊れかかった換気扇のからから言う音の入ったテープでも,宝物のように聞いていました。 そんな折りに降って湧いたのが鳴り物入りで制作・公開された「ゴジラ'84」。初代のゴジラへの原点回帰を謳いながら「なんやあれ」と言いたい出来ではありましたが,やっと「怪獣=子供向け」の意識を脱する意欲を見せたものとして評価をしておきます。 この頃にはアニメのサントラがかなりの売れ行きを見せていて,音楽業界もゴジラが商売になる(かもしれない)と判断したのでしょう。この復活劇の前には特撮音楽(特撮映画の映画音楽のことね)も随分レコード屋に並んでいました。 中でも昭和58年(1983),井上誠氏(元ヒカシュー)の手になるLP「ゴジラ伝説」のシリーズ第1弾が出て,ゴジラ音楽のアレンジ・バージョンの可能性を見せ,伊福部サウンドの素晴らしさを新しい聞き手へ広げる足がかりとなっていました。 やっと標題のレコードの話ができます。(ふぅ) アニメはコロムビア,キング。特撮はキング,東宝レコード(笑)。と相場は決まっているので見逃してしまいがちですが,ビクターからとても館主好みのLP「ゴジラ主題歌大全集」が出ていたり…つまり昭和29年の「ゴジラさん」「うちのアンギラス」が聞ける。今ではCDも出てるのでパス…していたので油断大敵です。 そして,ひっそりと誰にも知られず発売されていたワーナー・パイオニア(1970〜90)からのシングル盤「ゴジラ!フォーエバー」を見つけた時は,驚きを通り越して首をかしげたものです。ジャケットの表には演奏者すら書かれておらず,次なるコピーが! 『★ゴジラ・ミュージックの元祖、伊福部メロディがコンピューター+オーケストラのニューサウンドでここに復活!!』 『4分47秒の恐怖 ゴジラがあなたを襲撃する!!』 『オリジナル効果音入り』 …う〜ん,よく分からん。内容も。誰をターゲットにしてるのかも。「あなた」って誰? ジャケもマニア向けの企画に思えないし。B面は“GODZILLA (愛のテーマ)”だし。正体は映画のエンディングで歌入りで流れる曲(作・小六禮次郎)の演奏のみバージョンだと言うことが後で分かりましたが,タイアップ商品としての存在は,どこにも主張されていない。ま,いいや,取り敢えず買っておけ,と。 ところが,ジャケを開くと,怪獣研究家で著名な竹内博氏が,曲の流れと出典,伊福部先生と映画音楽,本シングルの感想…と,きちんとした解説を書いておられました。曲もこれが良い出来だったんです。毎日聴いて,すぐに傷だらけになりました。知っている限り,どの特撮サントラ関連CDにも収録されていないので取り上げてみましたが,後はこちらに任せるとしましょう。 2004.09.27 Monday
Ooh OOh Ahh 〜 Moments Of Musical Ecstasy
Arf! Arf! AACC-094
初めに“ジュ・テーム…(Je T'Aime...)”ありき。二匹目のどぜうを狙った,喘ぎ声と大らかなセックス讃歌の大饗宴の本CD。1970年前後の音楽状況をほとんど網羅しながら花開いたセックス・ソング集です。音楽はヨーロピアン・ポップス,サイケ,ブルース,今で言うラウンジ(モンド),フリージャズ,テレミンまで聞こえてきます。当時の混沌がそのまま凝縮されてることは間違いないのですが,何にも情報がありません。せめて演奏者や録音日だけでも知りたいところです。 これをどのように使うかは聞く人の自由ですが,ポルノ度では,洋モノの映像と同じくあっけらかんのマル出し。粘着度で劣り,勃起度は低いです。も少し想像力を刺激する淫靡さが欲しい所。とは言え,ニタニタしながら彼女に聞かせたりしようものなら嫌われること必至。くれぐれもご用心。 お家で聞く時だって要注意。かけるなり♪うふぅぅん,あ°…あ°は,んん… 慌ててボリュームを下げる破目になります。しかし,マイク・ブルームフィールドのごときクリアーな響きのブルース・ギターのソロがバックから聞こえ,時々マーク・スタイン…と言っても誰も分るまい,バニラ・ファッジ(Vanilla Fudge)です…ばりの無限の空間を落ちて行くようなオルガンが流れるので,ちゃんと聞くならヘッドフォンを指し込みましょう。エッチな声を落ち着いて鑑賞しようとしても,ワウワウ・ギターのインプロヴィゼーションが延々と続きます。♪あぁん,おぉう,おぉ…。母音の「オ」を多用する所が西洋人です。ちょっと萎えます。(笑) 息もつかせずフランク・プゥルセルか,ポール・モーリアか。…ソフトな喘ぎ声ばかりでちょっと芸がないぞと思ってると,出ました出ました。アート・アンサンブル・オブ・シカゴ。よし。サウンドのバラエティに富んでることは十分にわかった。 実況中継を続けると,3分の1ほど過ぎて7曲目,ようやく女性ボーカルで歌が聞けます。お約束のウィスパー・ボイスで。うふうふ。でもすぐにスポーティーなディスコ,アフロ・ジャズなディスコに。制作者はきっと何も考えてない。おや,これは?…絶倫イタリア男が喋りまくりながら抒情派プログレの空に果てた後,突然現れるのはブライアン・オーガー。♪Ahh,baby...Love me...サイケ・ブルースに突入したジャズィなオルガンがかっこいい。おいこら,そこの女,邪魔だ。音楽を聞かせろ!とわめいた所でどうしようもなく…。声と音楽を左右に分離して収録しておいたらどうなってただろう。どうもならねえよ。(笑) とにかく,この頃のロックとポピュラーをマイナーな所までひたすら浴びていた人間にとっては,懐かしくてたまらない一枚であることは間違いない。エロの顔をした,まっとうなアングラ音楽のコンピレではあるまいか。 この Arf! Arf!レーベルは,他にも「情けない失恋の歌を歌うガレージ・パンク」もの等色々出しているようで,マニアックなコレクターがテーマに沿って集め復刻した点では,我が国の名盤解放シリーズと双璧をなす…のかな,実際の所何も情報がなくて断言はできませんが。けど取り敢えず,どこの国にもスケベな奴が多いって結論で良いですか。 日本盤も出ています。「エロスの花道〜ジュ・テームだよ!全員集合!!」MSI MSIG-0048(2003) 2004.09.24 Friday
Nancy Sinatra / California Girls
特にこのカリフォルニア少女は、もとは、ジャージーシティ(ゴールデンステートのmythicな性質を単に強調する事実)から降ります。そして、誤りを犯しません:それがセバスチャン・カボートの目盛りと全く一致するとは限らなくても、これはかなりのキッチュ・レコードです、ディランを歌います。ディズニーのカリフォルニア・アドベンチャー公園を備えた音楽の抱き合わせ、このテーマ・アルバム、シームレスに得点の宣言、新しくボビーTroup「ルート66」の録音版を備えたナンシー・シナトラの基準からのカリに関連する前の軌跡、バカラックの「あなたを行う、サンホセへの道を知っている。」シカゴの「公園の土曜」、および彼の常緑樹「カリフォルニア少女」上のブライアン・ウィルソンとのデュエットさえ。ナンシーの音声が家族遺伝子プール抽選から全く利益を得るとは限らなかった場合、それはその数年にわたって少しのジャズの真鍮およびキャラクターを開発しました、練り直すことを支援する要因、1つの(さえ)メロドラマ的、哀調をおびて厭世的な悲嘆の中へのママおよびパパ「夢見ているカリフォルニア」のように褐色。ブロンディー・ドラマーのようなゲストスターはバークおよび前の銃「n」を飢えさせます、プロジェクトを与えるバラ斧投げる人Gilbyクラークの試み、あるロック信用、しかし、シナトラのロイ・ウッドの動き古典に対する態度、「カリフォルニア人」(チープ・トリックの暑過ぎるカバー・バージョンによってもっと励起した)および「ホテル・カリフォルニア」のウィリアム・シャトナー価値のあるバージョンは、議長のミディアムを備えた自己の災難のび態を単にリコールします;恐らく、それは遺伝子中の何かです。しかし、彼女がもっとポップかつジャズ染められた資料に固執する場合、シナトラは彼女が明確に歌を売ることができることを示します。
2004.09.06 Monday
BATMANIA
♪バットマ〜ン バットマ〜ン でおなじみのバットマンです。(笑) アダム・ウェスト主演のテレビ・シリーズが始まったのが1966年。原作のアメコミはスーパーマンと並ぶ2大ヒーローでした。大ヒットしたテーマ曲のキャッチーなメロディを作ったのはカウント・ベイシー(Count Basie)楽団のアレンジャーでもあったニール・ヘフティ(Neal Hefti)。ベンチャーズらの代表的レパートリーとしてエレキ・インストファンにはお馴染みでしょうが,ロックやパンクのミュージシャンにもファンがいるらしく,意外な所で耳にして楽しませてもらえたりします。
この CD はバットマンに登場する主役・悪役の出したレコードや,彼らのパロディやを登場人物を称える歌のコンピレです。そういえば,このバットマンやスタートレックの Mr.スポックのように,テレビ番組の役柄がそのままレコードや本を出すことがアメリカではありますねえ。 Batmania: Songs Inspired By The Batman TV Seriesトップを飾るのはヘフティ自身のオルガンとトランペットが大活躍のジャズ・スタイルのテーマ曲。ラウンジ・ファン向きなんで,そちら方面で人気があるかもしれませんな。93年発表のハードロック・スタイル,最近の映画から採られたシンフォニー・スタイルのテーマ曲もなかなか聞けますが,R&B のパイオニアの1人 LaVern Baker の"Batman to The Rescue"などの迫力には敵わない。ソウルな曲の存在感が印象に残りますが,テレビの方はもちっと軽いノリの番組だったようなきがします。「ZAP!」とか「POW!」とかの擬音を,画面にギザギザの吹き出しでコミック・ブックのように表現した初めての番組ではなかったですかね。 有名所のジャンとディーン,ペギー・リーの歌,ドラマ仕立ての喋くりな曲が息つく間もなくぎっしり。アダム・ウェスト本人がブルース・ウェインとバットマンをコミカルに演じ分けながら歌う"Miranda",映画音楽で大人気だったブラザース・フォーが演じる"Ratman & Bobin"なる寸劇。いやはや,今となっては知る由もないけれど,とんでもなく楽しい時代だったのかもしれません。 ドラマのヒーローや悪役が,かれらの活躍する町が,この世の何処かにある。そんな幻想を大人が楽しめる文化っていいなあ。アダム・ウェスト自身のウェブサイトのURLが書いてあったので行って見るとビックリ。今だにバットマンで自分を売っていられるのか。凄いなあ。物語のキャラと俳優の人気が分離してしまう日本では考えられないよなあ。権利関係の違いもあるんだろうけど,大瀬康一が月光仮面や隠密剣士で,黒部進がウルトラマンで一生商売するなんて考えられないもんなあ。 |
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