古今東西音楽館増築部

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モスコーの夜はふけて(Midnight In Moscow)
 手持ちのザ・ピーナッツのベスト盤には収録されていなくて口惜しい曲。長いこと“ワシントン広場の夜は更けて(Washington Square)”とごっちゃにしてまして。時々とんでもない勘違いをしていた事に気付いて冷や汗が出ます。…例えばアルバート・リーとアルビン・リー…とか。(;^_^)ゞ

 オリジナルはイギリスのトラッド・ジャズの代表ケニー・ボール(Kenny Ball)。ここで言うトラッド・ジャズとはディキシーランド・ジャズがイギリスに渡って展開した独特のスタイルの音楽を指していて,1950年代に人気を博し,スキッフル・ブームへ引き継がれてブリティッシュ・ビートの実を結ぶことになります。が,それはいずれ。
 ちなみに,ケニー・ボールは来日時に“上を向いて歩こう”を気に入って“スキヤキ”としてヒットさせ,九ちゃんのアメリカでの大ヒットのきっかけを作った人として知っておけば,雑学の足しになるでしょう。(^_-)

 1960年代前期までの欧米の流行音楽が世界音楽であった証拠として,この曲を語っても良いかもしれません。原曲はロシアのもののようだし,北欧エレキ・インストバンドの雄ムスタングス(確か現役!),アルフレッド・ハウゼのタンゴでも,ラテン界でもヒットしていたそうです。何曲くらいカバーがあるんでしょう。

 昭和37年(1962)のザ・ピーナッツのバージョンはジャズよりはタンゴの風味がします。余りスウィングさせずミディアム・テンポに落として,ロシア臭さを表に出した編曲の妙もあったりして,他に類を見ないハーモニーや,クレッシェンド/デクレッシェンドを波のように聞かせるスタイルはもう完成していて,追従者は現在でもおりません。
 編曲は育ての親である宮川(宇宙戦艦ヤマト)泰氏で,新奇なものに目ざとい人だったんでしょうね。70年代にはヘヴィな前衛的ロックまでコンサートで歌わせてたんだから凄い人です。歌ってしまうピーナッツも凄いですけどね。キング・クリムゾンの“21世紀の精神異常者”やユーライア・ヒープの“対自核”ですよ,まったくぅ。

 一方,イギリスのトラッド・ジャズのブームから生まれたもう一つのヒット曲に“小さな花(Petit Fleur)”があって,これがザ・ピーナッツのデビュー曲“可愛い花”だったりするんですが,これを1959年にアメリカでヒットさせていたのがクラリネット奏者のピーナッツ・ハッコー。“可愛い花”のB面が“南京豆売り”。ふ〜〜ん,新人のデビューにしては中々洒落た(イタズラな)選曲だこと。今ではちょっと高尚過ぎてできない事ですわね。〜(@_@)〜
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