古今東西音楽館増築部

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ウィリアム・テル序曲(William Tell Overture)
 最初に聞いたのは音楽の授業だったと思う。小学校だか中学校だかの授業の記憶は霧の彼方であるため,動物の謝肉祭とか,くるみ割り人形とかと一緒くただが…。ここまで読んで,それはクラシックというジャンルの音楽でわないのか何処がおーるでぃーずなのか,と,そう突っ込んで来る人がいると思うので,少々嘆いておく。嗚呼,時代は変わってしまった。うぃりあむてると聞いて「うがい」の音を連想してしまう人間は圧倒的少数になってしまい,「ハイヨー!シルバー!」「キモサベ」と叫ぶ者もどれ程残っているだろうか。

 かつて,音楽の途中でピストルが発射されたり,動物の鳴き真似や妙ちきりんな日用品楽器が割り込んで来たり・・そんな面白いクラシックの楽曲がポピュラー音楽界には,かつて存在していたのだ。スパイク・ジョーンズの「ウィリアム・テル序曲」がヒット・チャートを賑わしたのは,まだ最近,1947年のことであり,白馬に乗った仮面のヒーロー,ローン・レンジャーがブラウン管に登場するたびに鳴り響く勇壮な曲を,日本中の少年が毎週心待ちにするようになったのは昭和33年(1958)からのことである。

 二つの思い出を同時に語るという実験的な手法を試みている為,語尾が「だ」調になっていますが気にしないように。

 ロックにもニューウェーブにも,ましてやディスコやクラブにも乗り切れず,変わった音楽を探していた頃,深夜ラジオのコミック・ソング特集かなんかで初めてスパイク・ジョーンズを聞いた時,初めて聞く未知の音楽のはずなのに,何故か先が読めてしまった。しかしその謎はすぐ解けた。フランキー堺の「ウィリアム・テル序曲」が記憶の箱から現れたからである。それにしてもフランキーのバージョンは何時頃耳にしていたのだろう。シャボン玉ホリデーだろうか…?
 スパイクに遅れること数年…おそらく昭和29〜30年(1954〜5)に,同じバンド名シティ・スリッカーズを名乗ってレコーディングされたカバー曲は,80年代にアナログ盤で1回,90年代にCDで1回再発されたので聞き比べることが出来る。

 笑いの要素で大きな違いは,まず,朝の情景から即うがいへ突入するフランキー版に対し,しょっぱなの金だらいを踏んづけて引っくり返したような大騒ぎで驚かせるスパイク版。が,この辺りの展開はほぼ同じ。決定的な違いは競馬中継の有無である。スパイクはこれを聞かせ所にしているのだが,気の抜けたアナウンサーによる実況とは言え,当然英語だし,子供の頃聞いていたら興味が湧いたかどうか。一方フランキーは植木等にズーズー弁で短いセリフを言わせているだけで,あくまでもスピードとヘンな音での勝負に賭ける。
 方言をネタにしたギャグを面白いと思ったことは余りないので,実はこの部分は記憶になく,改めて聞いてみてもむしろ谷啓がやっている(と解説にある)効果音の方にそそられてしまうのだった。

 音楽的にはやはり「間」の取り方が根本的に異なっていて,フランキーの方は民謡や日本調の曲の方が印象的なのである。本家のシティ・スリッカーズは根っからのコミック・ショー・バンド,日本のシティ・スリッカーズは笑いの取れるジャズ・バンドであったのだなと思った聞き比べであった。コミック・ソングやコミック・バンドについては,またいずれ。
| gingerpop | oldies | 16:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
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