古今東西音楽館増築部

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フィンランドのサンプラー(1)
 昔からレーベルのサンプラーを見つけると,つい値段に目をやり,安ければ取り敢えず買っておこうと手に持ってしまいます。デパ地下やスーパーの食品売り場の試食マニアや薬の試供品好きなんかと変わらない性癖ですかな。
 普通はレーベルを代表するミュージシャンや力を入れて売り出そうとしている曲なんかが入っています。時には,設立ン周年かなんかでレーベルの歴史や主張なんかが書いてあったり,珍しい写真が載っていたりするモノにぶつかるとウレシイす。でもそうじゃなかったりするとうんと損した気分になります。(;^_^)ゞ

FinlandiaFinlandia Sound Souvenir 20
 クラシックで有名なこのフィンランドの代表レーベル・フィンランディア。ワーナー系列なもんで,世界市場に向けた商売をし始めた1990年代の総まとめとして出したものかも。でもそれにしちゃあブックレットが1枚の紙を折っただけ…裏表紙には何も書いてなくて,内側の2ページに収録曲は21曲のタイトル・ミュージシャン・作者・年・番号が書いてあるだけ…のそっけないもの。一応タイトルの英訳だけは書いてあるけれども。

 まあ,それによると1970年〜1998年の録音がある程度満遍なく集めてある。いかにも抒情なワルツとかクラシック好きの国らしい上品な小品とかが初期の人達。カウスティネン・ポプリ・プレイヤーズ(Kaustisen Purpuripelimannit)という可愛らしい名前のグループ。カウスティネン(Kaustinen)はヘルシンキからかなり北へ行った何もない町だそうですが,「何もない」とは普通の人にとってであって,北欧の伝統音楽が好きな者にとっては「ここにすべてがある」町です。ただし7月だけではありますが。
 国立の民族音楽研究所があるこの町は伝統を色濃く残した土地で,1960〜70年代のフォーク・リバイバルで人気を博したコンスタ・ユルハ(Konsta Jylha)が生まれ活躍した町で多くの演奏家・歌手を輩出しています。
 7月に毎年催されるカウスティネン・フォーク・フェスティバルは,今では世界中からルーツ・ミュージックの演奏家が招かれるほど大規模な祭になりました。

 70年代の曲にはオーソドックスなヨイクやマルッティ・ポケラ(Martti Pokela)氏らによるカンテレ(Kantele)トリオの演奏が収録。ポケラ氏はカンテレの第一人者で音楽教授。前衛的な作品を一度聞いたことがありますが,ここでは(ホテル・カリフォルニアのイントロ似の)伝統曲がいくつか聞けます。

 80年代は不思議な事に,まだ女子高生合唱団だったヴァルティナ(Varttina)が1曲だけ。アレンジもよく施さず少女達ががなりたててるだけ(あ,ほめてるんで…一応)のデビュー盤と同じ年の録音だけれど,格段の進歩の見える曲。ああ,セカンドに入ってるのかも。持ってないんで確認しようがない。サックスやフィドルがかっこいい“Sorja Poika”という歌。意味は“Pretty Boy”だって。
 他は1990年代中盤以降にヴァルティナ旋風の影響を受けて出現したグループが中心で。アンゲリン・ティトット(Girls Of Angeli)やシルマッカ(Sirmakka)は日本でも大きな宣伝してましたね。丁度来日したばかりのヤァラホーン(Gjallarhorn)の1作目からも。あれ,日本発売は女性優遇じゃん。男性版シルマッカなミリャリット(Myllarit)は出ませんでしたよ。この後彼らは,カレリアン・フォーク・パンク(笑)みたいにして伸びていくんですが,でもやっぱり日本じゃ受けないよなあ。

Finlandia 3984-24652-2(1999)
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