古今東西音楽館増築部

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ジュリー・ロンドン・オン・TV?
Julie London On TV
東芝EMI TOCP-8626(1995)

歌う女優のTV番組シリーズ! と思いますよね。「On TV」なんてタイトルが付いていたら…。でも単なるベスト盤。『ザ・ベスト・オブ』ではつまんねえと担当者が思ったのか確信犯的詐欺なんです。。つまり,この盤のリリース時にTV-CMが2本流れていた。それだけの理由で。まあ20曲も入っていて,40〜50年代の超有名曲ばかり。ちょっとハスキーでマイルドなジュリー・ロンドンの入門用としては最高の最適CDではあります。
| gingerpop | oldies | 00:00 | comments(0) | trackbacks(1) |
フレッド・アステアのTVショー
Three Evenings With Fred AstaireThree Evenings With Fred Astaire
KING KICP-2048(1990)

 「歌う女優のTVショー」繋がりでBBの次をナンシー様にするかどうか迷った末,今度は「歌う男優のTVショー」ということで,フレッド・アステア(Fred Astaire)です。

 1959年のエミー賞の各部門を総なめにしたと解説にある『An Evening With Fred Astaire』。その人気を受けて制作された『Another Evening With Fred Astaire』。さらに1960年に放映され61年のエミー賞を受賞した『Astaire Time』。
 それぞれの3作品のサントラ盤は作られはしたものの長いこと市販されなかったそうです。テレビ番組のサントラもマイナーなジャンルだったんでしょうか。それとも権利関係でしょうか。ビデオのない時代,なんて勿体無いことでしょう。
 この3作品のメドレー部分31曲に『Astairable Fred』というレア・トラック集アルバムの13曲を収録してある。映像が見れなくとも我慢我慢。(;^_^)ゞ

 30年代の出演ミュージカル映画から,コール・ポーター,ガーシュイン,アーヴィング・バーリンらのナンバーを次々と流れるように歌い踊るアステアの姿が見えるような前半3トラックのメドレー集。当然スタジオ・ライブでしょう。笑い声と歓声と拍手のスゴイこと。DVD にして欲しいものの筆頭ですな。
| gingerpop | rarities | 01:28 | comments(8) | trackbacks(1) |
今宵バルドーと共に
Harley DavidsonHarley Davidson / Brigitte Bardot
JIMCO JICM-89073(1992)

 今日の歌う女優シリーズ。(かつて)世界の恋人(だった)BBであります。歌は下手じゃないけど上手くはないのね。でも可愛くてコケティッシュで。自分の魅力を演技でも歌でも表現する術は優れていて,たくさんの男が彼女の為に歌を捧げたBBであります。

 残念なことにBBの歌声を聞ける機会はほとんどないに等しい。動いてる映像を見る事は映画ですら困難〜DVDでも10本出てるか出てないか〜なので,ましてやサントラが出てるはずもなくベスト盤も1枚あるかないか。その中に長年聞けなかった“ジュテーム”のオリジナル・バージョンが入っているのを見かけたら迷わず手に取りましょう。ジェーン・バーキンとの聞き比べのつもりでいいですから。(笑)

 フレンチ・ポップスの革命は,シェイラ,フランソワーズ・アルディ,そしてシルヴィ・バルタンが登場した1962年に起こったと言われてるそうです。1950年代に既に映画の挿入歌を歌っていたBBはこの期に歌手として大々的に売り出され,その後10年間に多くのヒット曲を生んでいます。20代後半〜30代だというのにこの可憐さは・・(⌒‐⌒)。
 ちなみに63年の“アイドルを探せ”〜バルタンと比べると年齢的に10歳上になるんですが,最大公約数的なフレンチ・ポップスとは一線を画すようなサウンド・アプローチです。視界が広いというかオトナ的余裕というか。…余談ですがもう一人,全く違う個性の女優ジャンヌ・モローも同じ年に歌手デビューしてるんですね。この頃のフレンチ・ポップスをイエイエしかないと思って聞かないでいると勿体無いというかね。

 そろそろこのアルバムの話。フランスの人気番組・年末のTV特番『スター・スペシャル』1967年度『今宵バルドーと共に〜Show BARDOT』として知られる映像作品のサントラです。この映像は再編集されて映画『B.B.スペシャル』として世界に配給されたもので,現在のビデオ・クリップの先駆的な作品と言えます。国内版VHSとLDはとうに廃盤。ナンシー様も同じく『Movin' With Nancy』というTV番組をやっていてこちらはDVDもあるのになあ。(;^_^)ゞ

 ジャケ写は顔だけなので,同じ写真の全体像を見せましょう。これも同じ番組からのヒトコマなんですよ。うふふふ。
B.B.Special
| gingerpop | rarities | 00:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
レディ・ブルース
レディ・ブルース組曲レディ・ブルース〜女・無言歌

 昔エアチェックしたカセトに紛れ込んでいた曲なんで,取り上げるのは気が引けたりもしますが,これはやはり一言残しておかざるを得ない曲です。

 おそらくこの曲を初めて耳にすると,誰でも3回の嘆声を上げるでしょう。イントロのグルーミーなバイオリン耳をそばだて,メドレーの選曲に膝を打ち,聞き終わって10分以上経ったことに気がつき長い溜め息をつく。
 しっとりと繊細なバイオリンは途中の微妙な装飾や短いソロもとてもいい感じ。メドレーは,伊勢崎町ブルース〜雨のブルース〜港の見える丘〜白樺の小径〜別れのブルース。歌謡曲で10分を超える曲が他にありますかね。

 さて,この大曲を作り上げたのは一体誰か?
 近頃はそうでもないような気もしますが,誰が聞いてもその人だと分かる歌声を持つのは歌手にとって最大の財産だと思います。昭和40年代の流行歌を聞いて育った耳に,この声が分からないはずがありません。故青江@ザ・ブルース@三奈でありました。だから調査は簡単でした。

 歌手生活25周年の記念に制作された『Lady Blues』(1990)。第32回日本レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞したアルバムのトップを飾っていた曲でした。後にも先にも耳にしたのはこれだけで,受賞のおかげで放送されたのかもしれません。
 バイオリンの正体にも驚きました。故シュガーケーン・ハリス(Don "Sugarcane" Harris)がゲストで参加していたのです。どんな経緯で共演が実現したのでしょうか。

 現在,アルバムは廃盤で,この曲が入っているベスト盤は見つけていません。歌謡界での評価もわからないまま。
 調査の段階で分かったことがあります。その後1993年になって,『The Shadow Of Love〜気がつけば別れ』というアルバムが出ていました。…マル・ウォルドロン(Mal Waldron)やエディ・ヘンダーソン(Eddie Henderson)やグローバー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington Jr.)らと作ったジャズボーカル・アルバムなんですが,ここでも『伊勢崎町ブルース』を歌っています。彼女にジャズ歌手を目指していた時期があったのか,段々とジャズの魅力にはまって行ったのか,一度聞いてみようと思いつつまだ購入には至っていないのでした。(笑) p.s.『Lady Blues』の画像はネットで拾いました。
| gingerpop | rarities | 17:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
ちんどん通信社・パレード
チンドン通信社ちんどん通信社・パレード
有限会社東西屋 CFCP-001(1998)

 いくら大雑把とは言え,商標としての「昭和歌謡」が決して受容しないであろうと想像できるのが,所謂「お座敷艶歌」「ネオン街艶歌」の世界ではないでしょうか。もう一つ挙げるなら,そんな呼称があるとして,ですが「任侠演歌」かな。字面を見ればくだくだ説明する要もないと思いますが,同じ「歌謡」でも閉塞したJ-POPの梃入れには向き不向きがあるわけで。懐メロ方面で検索すると演歌を含む商品は「昭和の歌謡曲」のように“の”が付くのが普通ですもんね。そこんとこ巧く考えたネーミングです。「昭和歌謡」とは。(笑)

 本題です。そういったどちらの方面からも外れた所で知らぬ内に育っていたのがチンドン。新しい世代のチンドン屋(職業としての)が誕生して全国大会まで開かれていることをご存知の方も多いかも。その広がりは大学の同好会だけでなく,社会学なんかのゼミで実践している所もあるんだそうで。幼少の頃見たチンドン屋と若い世代のチンドン屋の違い,あると言えばあるようで,そんなものは違いに入らないと言えば同じようで。変わったのはこちらの耳ですか。

 チンドンって音楽的にはどんな扱いをされているんでしょう。全くの門外漢なりに感じる所,日本の土着の(中華・朝鮮を含む)文化と西洋の音楽がとても深い所で融合して近代の波に打たれながら誕生した音楽に思えます。曲は今“天然の美”や“竹に雀”くらいしか思いつきませんが,日本人なら誰でも分かるっての凄くない? なのに海外で出てる日本の民族音楽に収録されてたの思いつかない。やはり日本って「高尚」なものでないと存在を認めてもらえない風土なのでしょう。

 古くはサディスティック・ミカ・バンドを聞いてチンドンの面白さに触れた音楽ファンがいたでしょう。故篠田昌巳氏のコンポステラを通じて日本的ジャズの道を見つけた人もいたでしょう。震災後の神戸で老若男女相手に演奏することで誕生したソウルフラワー・モノノケ・サミットの日本的なアコースティック・ユニットとしての魅力を発見した人も多いでしょう。またお祭りの華として目にする機会の増えたチンドン屋の演奏を大衆音楽のひとつとして聞ける層が生まれているように感じます。

 思っていたより多くのチンドン関連のCDが出ているんですが,たまたま手に入れたチンドン通信社のファーストCD『パレード』はライブ感覚より編曲や演奏の妙が楽しめるような作りになっていました。買ってみた理由はザ・スパイダースの“バンバンバン”と“ブラジル音頭”という曲名に惹かれて。面白かったのはニューオリンズのブラスバンドと酷似した部分があるのね。意識的にだと思うけれど,昔のラテンバンドが日本民謡をレパートリーにして楽しんでいたような感じかもしれないと思ったり。セカンドCDの『ロマンス』はマイク一本の一発録りで男性演歌師との共演もあるので,一般の方にはこちらをお勧めしておきます。
| gingerpop | rarities | 00:16 | comments(5) | trackbacks(0) |
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